富良野自然塾とは
塾長 脚本家
倉本聰
倉本聰からのメッセージ
僕達人間の存在にとっての必需品とは何なのでしょうか。食もそうですし、衣も住もそうでしょう。しかしそれ以前にもっと最重要なもの。それは、空気と水、です。しかしこの二つの重要性を、それがあまりにも身近で当り前すぎる為、僕らは普段忘れてしまっています。ではその空気と水を供給してくれているものは何か。森です。それも森の葉っぱです。しかし人類は古今東西、森を見るとき、木材になる幹ばかり見て葉を見ることを忘れていました。平成17年、富良野プリンスホテルゴルフコースが閉鎖されると聞き、そこを昔の森に還してはどうかと提案し快諾を得ることが出来ました。今僕達は、この土地をお借りしてそこを元の森に還す事業、同時にそのフィールドを利用しての環境教育事業に取り組み始めました。森に還すとは、単に植樹をすることではありません。近隣の森から、種や実生や若苗を採取し、移植可能な時期まで育てて初めて地面に植えつけるという忍耐と歳月の遠大な作業です。多分このコースが森に還った姿を、僕らは生きて見ることが出来ないでしょう。だからこそこの事業を未来につなげていかなければなりません。これは、利を得る為の事業ではありません。僕らは木材の為に森をつくるのではなく、これまで不当に無視されて来た葉っぱをつくる為に森をつくろうとしています。何故なら葉っぱこそ空気の清浄と水の貯蔵を司る最も重要な機関だからです。三井住友銀行(SMBC)のご協力によって、僕らはこのプロジェクトを進行させています。どうかまず、興味を持って、このフィールドにいらしてみて下さい。
自然返還事業
ゴルフ場だった場所が閉鎖されたのを機に、元の森に還そうと2005年から植樹を行い自然返還事業を開始しました。前例のない活動でありますが、現段階でも生き物たちがこの場所を利用し始めています。どうか皆様も温かい目で応援の程、よろしくお願い致します。
環境教育事業
2017年4月、「旭川市・旭山動物園」と環境教育に関する連携を締結しました。
「一般財団法人 C.W.ニコル・アファンの森財団」「北海道立北の森づくり専門学院(北森カレッジ)」など、志を共にする様々な団体と連携して事業を進めています。
「旭川市・旭山動物園」と環境教育に関する連携
富良野自然塾と旭山動物園の間で意見交換が行われ、これまで双方が「点」で行っていた事業を、両者の連携により「線」として行うことで、より効果的な環境教育、魅力的な観光の実施に繋がるのではないかという認識を共有しました。その後協議を重ね、2017年4月、教育・観光事業の活性化と充実を目的とした覚書を締結することで合意しました。
【共同テキストブック発行】
富良野自然塾プログラムと旭山動物園見学の両方を体験される方に使っていただけるよう、オリジナルテキストブックを発行しました。宿泊研修や修学旅行でご活用いただければと考えています。 詳細はお問い合わせください。(対象:小学校高学年~中学生)
各地に広がる自然塾
フランチャイズ校が全国に広がっています。
※2023年11月現在7校
(京都府宮津市、愛媛県今治市、福岡県北九州市、東京都立川市、福島県裏磐梯、福井県勝山市、鳥取県江府町)
SMBC環境プログラム
NPO法人C・C・C富良野自然塾
TEL:0167-22-4019
FAX:0167-22-5385
MAIL:shizenjuku@furano.ne.jp
〒076-0017北海道富良野市下御料